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【Excelでどこまでできるか】
2012年8月18日
文責:益永八尋
ExcelはMicrosoft社(米国)から提供されている各種計算(科学・技術計算、金融計算、事務計算等)ができるソフトであり、表計算ソフトとも呼ばれることもある。また、各種計算が可能だけでなくグラフ作成機能もあり、ビジネスマンにとっては職種にかかわらず必携のソフトと言える。しかし、大部分の人はこのソフトが持っている機能の一部しか(30%程度と根拠のない推測をしている)利用していない。Excelの機能を100%近く使いこなすには、それなりの時間と労力が必要である。30%から60〜70%程度までに利用率を高めることは困難ではない。Excelの機能には、表計算およびグラフの機能以外にも、E-Mail、データベース,VBA(プログラミング)、等ができる機能がある。以下に仕事を効率的に進める上での利用可能な主な機能と簡単な内容説明を行う。
@データベースとしての利用が可能
最新版のExcelでは104.8万行×1.6万列の利用が可能である。これだけの大量のデータを一つのファイルだけで利用できるのであれば、十分にデータベースとしても利用できる。
Aプログラミン言語としての利用が可能
プログラムはExcelに付随しているVBAのプログラム言語を使用し、各種の計算やシステムを構築する。VBAはAccess、PowerPoint、Word、AutoCad、DocuWorks等にも装備されている。VBAの詳細については市販の参考図書に譲り、ここでは紹介するのみに留める。
拙著:Excel(VBA)による中小企業のためのデータベースの構築と簡易ワークフロー 2010年12月
BWord文書作成の代用としての利用が可能
大量のページが必要となる場合や、文書の高級感が必要な場合などWordでなければできないような文書以外の文書についてはExcelで代用できる。たとえば、組織で毎日利用されている各種の定型文書(婚姻届等の届文書、備品・図書購入伺い等の各種伺い文書、営業報告書(日報)等々)については、高級感は必要とされないため、Excelでの文書代用が可能である。代用可能な文書は、電子ワークフローとして利用されやすい。もちろんWordで作成された文書でも利用可能であるが、利便性は劣ります。
Excelの機能を十分に使いこなす(組織的にも、個人的にも)にはVBAを使うことが必要である。このVBAを使えば様々なことが可能である。科学技術計算では、シミレーション(simulation:模擬実験)等を行う場合が多くなってきている。VBAでこれをおこなうには、極めて簡単な場合には問題ないが、高度な計算が必要な場合や大量のデータを扱う場合にはFortran、C言語などでプログラミングした方が良い。
VBAは一部を除けば、最も利用価値の高いコンピュータ言語と言っても差支えない。VBAでのプログラミング力量が高いならば、コンピュータを利用できるあらゆる処理のほとんどを可能にすることができる。
コンピュータにはこのようなことは無理ではないかと思われても、一度はプログラマーに相談するのが良いでしょう。相談は、身近にいればその人にすれば良いでしょう。身近にいなければ、インターネットを利用して相談することが可能である。